ハイブリッドモデルへと進化するオフィスのあり方

フレキシブルオフィススペースが、個人だけではなく、ハイブリッドモデルとして不動産業界にどのような影響を与えるのか解説していきます。

今日の商業用不動産(CRE)を取り巻く環境は、未曾有の世界的パンデミックによって引き起こされた社会的、および経済的圧力によって、大きく変化しています。企業や事業者が経営上の事業拡大や投資などの意思決定を行う際の優先順位は考え直されています。多国籍大企業は、資本支出を削減し、流動性を管理し、オペレーションを最適化するため、不動産を手放したり、リソースの縮小を余儀なくされました。各国内における最近の動向と、世界的な変動を考えると、企業は現在、長期的事業に対して非常に慎重な姿勢を取っており、その日のニュースに応じて日々の意思決定や戦略決定を行っています。つまり、企業は、契約上の柔軟性が高く、人材増減に対応し、移転の自由度が高い、フレキシブルで費用対効果の高い形式のオフィススペースを好んでいるのです。

フレキシブルワークスペースは不動産開発会社やビルオーナーにとって大きなチャンス

フレキシブルな不動産形態による回復力を求めているのは、企業だけではなく、不動産開発業者やビルオーナーも、ますます普及するハイブリッドなワークモデルに将来の仕事の在り方を模索しています。これまで以上にオフィスワーカーのリモートワークやフレキシブルな働き方が見込まれると、多国籍企業や中小企業が会社や従業員の規模を縮小することで、ビルの稼働率が低下する可能性があります。事業投資という点では、不動産開発業者やビルオーナーも、CRE市場の将来を左右するパンデミックによる需要課題に、収益性の高い持続可能な解決策を求めていることは間違いありません。では、ビルオーナーがテナントを惹きつけて、少しでもより広い不動産スペースを長期的に借りてもらうためには、どのような選択肢があるのでしょうか。

そこで活躍するのがエグゼクティブセンターのようなフレキシブルワークスペースプロバイダーの存在です。ビルオーナーとテナントの間をつなぐ「ミドルマン」として、高額な長期リースを引き受け、オフィススペースとしてすぐに使える設備を整え、コンシェルジュ、会議室、プライベートワークステーション、ITサポートなどの様々なサービスを提供することで、双方のリスクを吸収することができます。ビジネスリーダーやオフィス利用者の観点からすると、フレキシブルワークスペースは、ビジネス一等地へ費用対効果の高いアクセスを可能にし、設備投資コストや運用コストを抑え、日々のビジネス運営に必要な人材をワークスペースプロバイダーがすべて管理してくれるのです。

どこでも仕事ができるハイブリッドモデル

さらに、フレキシブルワークスペースプロダクトやプランでは、入居者はサービスプロバイダーのネットワーク内にある他のセンターを利用することができます。TECでは、ビジネスリーダーや組織内の従業員が、それぞれの場所や業務内容に合わせて柔軟な働き方を実現できます。たとえば、ある社員が早朝に自宅でリモート会議に参加した後、移動してビジネス街の中心地でクライアントとミーティング、その後、さらに別の場所で待ち合わせの場合、よりプロフェッショナルな立ち寄りスペースがあれば、安心して次の会議に参加することができます。

当社の「What Is An Office」キャンペーンでは、仕事を成功へ導くためのオフィススペースの一日を調査しています。

もう1つのシナリオは、企業が従業員数を維持しながら、不動産を減らすために、ハイブリッドモデルを採用するというものです。このようなハイブリッドモデルでは、ビジネスに必要な多様性に応じて、さまざまな形態があります。ABシフト制から、一定数の社員が自宅でリモートワークを行い、残りの社員は半週、数ヶ月、または半年ごとに交代でフレキシブルワークスペースを利用する方法、週休3日制やジョブシェアリングなどが挙げられています。企業の不動産ポートフォリオにフレキシブルワークスペースを導入することで、従業員の機動力の可能性を広げ、ビジネスの回復力を高めることができます。

当社のフレキシブルワークスペースネットワーク拡大について

エグゼクティブセンターでは、プレミアムフレキシブルワークスペースを提供しています。将来のビジネス成功と経験豊富なビジネスパーソンに最適化して設計されたスペースは、メンバーズファーストの精神に基づき、企業不動産の需要を予測し、ニーズに柔軟な対応をしています。TECは需要を正確に把握し、堅実な開発運営をすることで、27年間の持続的成長を実現し、14ヶ国の市場と32都市で310万平方フィートのワーキングスペースを協力的に拡大してきました。

昨年、グローバルコミュニティのメンバー数は27,000人でしたが、現在は32,000人に増加しており、新しく20センターを開設、内3センターはインドで、パンデミック期間中でもフレキシブルワークスペースの需要があることがわかります。さらに、Colliers社の最新レポートによると、フレキシブルワークスペースでは、企業顧客が四半期中に11,800以上をリースしており、社会情勢が徐々に正常な状態に戻っていく次の四半期では、フレキシブルワークスペースに対する需要がさらに高まることが予想されており、当社はフレキシブルワークスペース市場をリードする準備ができていると自信をもっています。ビルオーナーとの密接な関係を築くことと、需要に応じたプレミアムサービスを提供することを基本とした当社の成長拡大戦略は、エグゼクティブセンターそして不動産業界を前進させ、オフィス利用者、ビジネスリーダー、不動産デベロッパーが求める未来のフレキシブルワーキング不動産を実現するものと考えています。

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